エアブローバック

写真01 トイガン業界にあって世にも珍しいGew 43 というドイツの2次大戦終わりころの自動小銃をモデルガン化していた ショウエイさんですが、またまた2018年にとんでもない製品を発売します。それは圧縮された空気でBB弾を飛ばす エアガンでしかもボルトはブローバックするというものです。要はガスガンのフロンガスやボンベのCO2 を使用せずに 自転車の空気入れみたいなポンプでマガジンに空気を圧縮して入れ込み、それをエネルギー源にして作動させるものです。 おそらく環境に配慮した崇高な理念に基づいての製作だっと思われます。

上の写真は台湾のガン雑誌がショウエイさんを特集したときの写真でSHOEI さんのページから取ってきたものです。


外 観

写真02 上の写真はショウエイさんのページから取ってきたものですが、モデルガンのG43 と外観は変わりません。 見分けるポイントは、バットプレートがモデルガンは黒いのですが、エアガンは銀色です。ただし一部にはエアガン製作時に 組み立てられた、少数の銀色バットプレートのモデルガンも存在するようです。価格は21万だったようで?、2ロットは生産されましたが3回目があったのかはあまり覚えていません。
写真03 写真04 写真05

全体の印象はKar98 と違和感がないように陸軍から指令を受けて開発されたものなのでストックなどよく似ています。 着剣装置が付いていないのは、のちのMP44 などと同様です。


写真06 写真07

ネットの情報によると、エアガン機関部はエスコート社の物だそうですがよく分かりません。本体の右側面にはスコープを装備するためのレールが配置されています。今ごろの流行の先駆けですね。右にスコープを取り付けるためにボルトキャリアのハンドルは 左側に傾けられています。

このあたりにドイツの一発必中思想が現れています。Kar98 やMP44 にもマウントは付けられましたが、光学機器の生産の方が 間に合わずに、ほとんどがスコープ無しで実戦に出たようです。


写真08 写真09 写真10

なんという美しいストックでしょう、実物同様の合板で形成されています。第2次大戦当時は合板技術を実戦銃火器に 活用できたのはドイツだけでした。1.5mm厚さの木材を積層して作られていました。ショウエイさんも見事に 再現しています。


実物写真

写真24 写真25

マガジン

写真11 写真12 写真13

このエアガンのすべてを物語っています、マガジンです。ネジの部分から空気入れで空気を入れます。10kgくらいが 良いそうですが、5kg以上を入れるのは大変な事だそうです。装弾数は実物と同じ10発、えっ?たったの10発?と、いっても ビデオを見てみると空気のエネルギー源が10発分ほどしかないようです。

写真26 こちら実物写真です。上のストック写真と同じ個体です。


雑誌掲載

写真35 雑誌掲載を調べようとしましたが、このころはほとんど買っていませんでしたが、2022年のトイガンダイジェストに掲載されていました。 242,000円と書いていますので消費税が10%なので税抜き22万でしょうか?ショウエイG43 エアは、2018年の7月か8月の発売だったのに 2022年版ダイジェストに掲載されているとは思いませんでした。

超!参考 WEB

写真14 すごく分かりやすく紹介してある韓国語のページです。もちろん自動翻訳で読みました。 また、youtube には動作させているビデオが何点か上がっています。最近のCO2 ガスガンなどに比べると ボルトの動きは、ゆっくり目のようです。

参考 youtube

写真15 こちらも参考ビデオです。

https://www.youtube.com/watch?v=oUEUqrKeJWQ


実銃の作動方式 youtube

写真16 実銃の作動方式がよく分かるビデオです。ロッドによってボルトキャリアが1cmくらい下がってからロックが外れるように 出来ています。ボルトは直線運動なので故障しにくいと言われています。このビデオで面白いエジェクターなどよく理解できました。

上の図を見ているとワルサーの複雑設計がよく分かります。アメリカのガーランドはボルトの上には何もありませんが、こちらのG43 はボルトの上にスリーブがあってその上にキャリアがあります。なのでスリーブはプレス品なのですがキャリアがボルトと共に動く ミゾが正確に切られています。3重構造でなかなか複雑です。ワルサーさんは複雑な機構が好きみたいです。


実銃の歴史

写真17 第2次大戦中にドイツにとっての敵国であるソビエトやアメリカが自動小銃を実戦に送り出してきて、ドイツとしても 何とかせねばと開発にかかり、ワルサー社とモーゼル社の試作が出来てきました。陸軍の一発必中主義なのか、バレルに穴をあけるなという指示で両社ともにMG 34 のような銃口で発射エネルギーを受け、作動させるタイプでした。G41として運用してみたものの モーゼルは生産が間に合わずボツに、ワルサーの方も実戦では作動不良が目立ちました。

そこでしかたなくソビエトのトカレフ自動小銃の機構をマネしてバレルにガス抜きの穴をあけピストン方式で改良されたものが G43なのです。のちに短い銃なのでK43 と呼び名が変えられました。
右の写真のようにG41 のうしろ半分はそのままにG43 では、前半分だけが変更されています。


写真18 トカレフ自動小銃はこんな銃です。ガス取りのピストン、シリンダーなどそっくりです。
  • URL はこちらから

    https://candrsenal.com/product/anatomy-russian-svt-40/



  • 写真33 こちらは、ハンドガードを外した実物のG43 ですが、ガス採取部分のシリンダやロッドがそっくりなのが見て取れます。


    粗い鍛造

    写真19 参考書籍を購入したのですが、題名がROUGH FORGED なんです。この本は昔はヒットラーズ・ガーランド という題でドイツの 自動小銃を紹介する物でしたが、長らく絶版になっていましたがこのたび再々発売になっています。

    この題名のようにG43 は、ほとんどの部分が鍛造(たんぞう)で作られていて、しかも仕上げが荒いのです。戦時中モードのようです。


    写真20 写真21

    写真22 写真23

    まるで鋳造品(ちゅうぞうひん)のような荒い表面ですが、鍛造(たんぞう)なので硬い鋼鉄製です。ショウエイのモデルは美しすぎますが、もしもこんなに荒いのを再現したら購買意欲が落ちちゃいますね。


    宣 伝

    CAW の百式も入荷したそうで宣伝しておいてくれとのことなので掲載させていただきます。6枚目写真の部分にタナカはTW マークが ありますので、CAW との製品識別点になりますね。

    写真27 写真28 写真29

    写真30 写真31 写真32

    エアーブローバック ショウエイ G43の販売ページはこちら

    買取や販売についてはXのDMでも受付けてます!


    おわりに

    写真34 くれいも屋さんから写真をいただき、ページを書かせていただきました。有難うございました。

    ショウエイさんの環境配慮の崇高な思想には感激ですが、ビデオを見ると運用が大変そうだしパワーがなさそうです。 モデルガンならば外観が実銃そっくりなだけで完結していますが、エアガンとなると実射性能や運用のしやすさも 求められますので一気にハードルが高くなっちゃいます。希少な機種を珍しい機構で開発されたのは、すごく大変だったと 思いますが、個人的にはCO2 ボンベ版なんかがあったらいいなと思ってしまいました。

    なにはともあれショウエイさんのモデルが無かったら私はG43 の名前さえ知りませんでしたのでモデル化に感謝いたします。 いま開発中のショウエイ MP40 は予約入れています。期待しています。


    日本語参考 WEB

    知らない人はいないと思いますが、こちらが日本語で最高にきれいで丁寧なドイツ軍のページです。 一応書いておきます。ドイツ軍ファンなら必見ページです。

    • WWU ドイツ軍小火器の小図鑑

      https://www.german-smallarms.com/