マッコイ2機種

写真01 マッコイさんっていっぱい作って売っていたようですが、基本型は2機種しかありません。 全部A1では無い1911のモデルガン化で当時は量産品としては初だったのではないでしょうか? 2機種というのは以下になります。
  1. 六人部さんの六研製作 1,000丁限定のスプリングフィールドモデル。
  2. 福野さんプロデュースのクリアケース入り高級品群。
と、いうことでこのページでは六研型スプリングフィールド・モデルを見てみたいと思います。 上写真は上の段が六研型SFで、下の3個が福野型です。

登 場

写真02 上写真は1997年2月号のGun 誌に載った広告です。1000丁限定で 39,000円 とあります。 「ろっけん」という言葉が躍っているように当時のオヤジたちには刺激的だったと思います。 買う方もですが、この広告を見ると売る方も「ろっけん」に酔っている感じを受けます。 売る方、買う方ともに希望に燃えたワクワク感にあふれています。

ムック本

写真03 上はワールドムック85 平成8年11月20日発行 のムック本の中にある広告?記事?ですが、この本全体が リアルマッコイさんのカタログのようなものです。

以下私感です。
もともとマッコイさんは、表紙になっているマックイーンを追いかけてA−2ジャケット複製に魂を注いだ イラストレータの岡本さんの周りに集まった人たちで作られた会社のようで、フライトジャケットなどを扱う服飾屋さんでしたが 櫻井さんがモデルガン好きでそちらにも進出した模様です。ムック本の表紙も岡本さん作です。今でもマックイーンに燃えているようです。


外 観

写真04 写真05 写真06

写真07 写真08 写真09

写真10 写真11 写真12

外観は何といっても右側のイーグルマークが素晴らしいです。また、左側にはタコのような爆弾マークが2ヶ所あります。 ブリーチの加工もオールドタイプの本物そっくりです。バレルはふさがれています。グリップを外すとフレーム左側に ROCKEN &リアルマッコイと刻まれています。

ネットの情報によると、当初から六研製は少数で他は外注だったらしいのですが、外注製作品の中には刻印が薄いものなどもあったようです。が、ここに紹介の個体は刻印はしっかりしています。

写真25 右写真の解説本の矢印にあるようにスライドのくぼみ切削がなだらかではなく円形に切削しているのがスプリングフィールド アーモリー製の外観特徴です。


重 さ

写真13 写真14 このスプリングフィールド・モデルは素晴らしい出来栄えなのですが、唯一不満点は軽いということです。 写真はマッコイさん2期製品の福野型と重さを比べていますが、倍近く違います。

メ カ

写真15 写真16 写真17

写真18 写真19


マッコイSFの特徴

写真23 写真24

豪華オマケ

写真20 写真21 箱からカートまでマニア心をくすぐる品揃えで泣けてきます。カート刻印もオールドタイプです。 (胴がくびれていませんが)

ユーザーハガキを送ると解説ファイルが送られてきたそうです。(ここにはありません)
右写真のURL

https://forum.cartridgecollectors.org/t/box-of-fa-11-11-headstamp-45acp/34319


マッコイさん年表

年 月 記 事 特 徴 価 格
(税別)
1988年 会社設立
1995年 六研文鎮ガバメント 無可動
参考: モデルガン探訪
(reybow presents)さん

参考: Gun 誌96年記事

300,000円
1997年 六研スプリングフィールド1911 装填式1000丁限定(500g)
参考: ワールドムック85
96年11月記事
39,000円
1999年 コルト1911純正モデル 非装填式1350丁限定(1000g)
参考: 発売予告チラシ
93,000円
2000年 シャトーテリー純正モデル 非装填式・限定150丁
参考: 発売予告チラシ
139,000円
2000年 1911強化素材コルト非純正 装填式・限定500丁
参考: 発売予告チラシ
95,000円
2001年
6月
民事再生法申請、 事実上倒産(関連企業が手形詐欺にあったようです)
2002年 兵庫の会社がアパレル部門の
跡を継ぐ
モデルガン部門は消滅
2002年 ELAN よりコングスベルグ
JBシャノン発売(六研30周年記念)
参考: ELANチラシ 200,000円
148,000円

写真22 この表の他にスーパーブルー仕上げ??のような特別仕上げ品がごく少数あったようですが、販売元がマッコイさんなのか 六研なのかよく分からない所です。また、井浦先生による彫刻モデルは、おそらくエランさんの時代だろうと思います(このへん?)。右は美章園ホビーさんが健在だったころの広告です。


実銃写真

写真26

https://www.invaluable.com/auction-lot/springfield-model-1911-45-pistol-manufactured-1914-693-c-8944be180d


おわりに

写真27 写真28

なかなかに素晴らしい出来栄えのモデルガンでした。ただ、プロジェクトとしては満足のいくものではなかったようで、マッコイさんからは第2弾として福野さんプロデュースの高級路線が登場します。そちらについても近日書きたいと思っています。よろしくお願いします。


分解図

写真29