外観は金属ガバを引き継いでいますが、メカはMGC GM 2 のコピーです。ただし
ブローバックはしません。
登 場
1978年4月号のGun 誌に広告が載っています。78年と言えば昭和53年で、銃身分離型規制の52年規制の直後に当たります。 法律改正によって各社は銃身分離型オート拳銃はプラ製しか作られなくなりました。P-38 やガバメント など売れ筋が規制対象になってメーカーの経営に大きく響いたものと思われます。外 観
ABS モデル特有の艶有りが魅力?です。
トリガーガード周りの切削面は実物をよくコピーされています。
右は飛び出たスライドストップ形状の写真です。
金属モデルと比較
トカレフみたいなトリガーや、やけに出っ張ったスライドストップ、変な形のメインハウジングなど コクサイ金属ガバとかなりパーツは共用されています。 マガジンも少しこすれば使用できたと思います。むかしは、なんて格好悪いんだぁっ・・と思っていましたが、歳を取ってきたらなんとも愛嬌があるように思えてきました。 本物そっくりにしようなんて、まるで考えられていない作りに脱帽です。
メ カ
ブローニング1910のようにバレル周囲にリコイルスプリングを配した単純設計のMGC・GM2の丸ごとコピーです。 エジェクターも同様です。
GM2の初期型のセンターファイア式をコピーしています。GM2はのちにサイド発火式に変更になります。
写真で気付きましたが、メインスプリング・ハウジングを外すピンは、グリップを外さないと抜けませんね。
GM2と比較
見た感じまったく同じ物に見えます。
バレルが入ったままMGC と入れ替えてみましたが、すこし削ったりすると相互に使えそうです。
フレーム大きさについて
写真は上からリアルマッコイ、コクサイ、MGCですが、ご覧のようにリアルマッコイの木製グリップはぴったりと コクサイに合います。そうなのです、コクサイはメカ的には、GM2のデッドコピーなのですが、グリップネジ位置は コクサイ金属製と同じ位置にあり、そのため実物グリップも1mmくらい下がはみ出しますが装着可能なのです。 また、GM2と並べた写真で分かりますが、MGCよりもコクサイの方が少しフレームが大きいのです。
ですからMGC のGM2 に是非ともこの実物グリップを装着したい・・・って人がいたらコクサイのフレームを使用すれば
それは出来そうです。
まぁ、そんな人はいないと思いますが。
カート
コクサイはMGC と違ってブローバック式ではありませんのでこのようなカートが付属しています。紙 箱
栄光のTMマークが輝きます。
トレードマークの略だと聞いたことがありますが、本当だか分かりません。
このマークは、S&W リボルバーにも刻まれていましたが、こののち1984年ごろからリボルバーのマークは KSに変更になります。
分解図
MGCと違ってブローバックタイプではありませんので、ハンマー右側にGM2の特徴である板状のディスコネクターは存在しません。
それにしても右側の解説には、すごいことが書かれています。ブローニングを真似てコルトが作ったのではありません。ブローニングの設計をコルト社が共同で開発して作り上げたのが、コルト1905です。そこからガバメントに至るまでの改良にもブローニング氏とコルト社は共同で歩んでいきます。ですから1905もガバメントもジョン・ブローニングの設計だと言われています。