登 場
![写真12](./pic_12_s.jpg)
その後調べたら2002年のGun 誌 3月号にはモデルガン屋の広告に出ていますので、2001年の年末か2002年の年初めくらいに 発売されたものと思います。
書籍掲載
![写真02](./pic_04_s.jpg)
2007年のガンズダイジェストの紙面です。価格は5%の消費税込みです。
外 観
![写真12](pic_13_s.jpg)
![写真12](pic_14_s.jpg)
おそらく伏せての戦いを想定して弾倉を横から入れる形式に作られています。おかげでこの時代のサブマシンガンの デファクトスタンダードとなり、似た形の銃がたくさん出現しました。
![写真12](pic_15_s.jpg)
![写真12](pic_16_s.jpg)
ルガーのスネイルマガジンを付けた実銃写真もよく見かけますが、CAW さんのは普通のボックスマガジンです。 32連?と22連?がモデルガン化されたようです。実銃のMP18 ではシリアル1番は、普通のボックスマガジンです。 スネールマガジン仕様は、銃が完成してから改良されたようです。ドイツ軍は もともとルガー8インチをフルオート化するつもりだったようですが、うまくいかなかったので、スネールマガジンが MP18 用に回ってきたという事情のようです。
![写真12](pic_17_s.jpg)
![写真12](pic_18_s.jpg)
なんとも素晴らしい仕上がりですね。カチッとした感じです。
刻 印
![写真19](pic_19_s.jpg)
設計者のシュマイザーさんの名前が光っています。
シュマイザーさんは、父親がベルぐマン社で働いていたのに全然有名にならなかったせいなのか、ご自身では 名前をを必ず銃やマガジンに刻んでいます。パテントにはうるさい人のようです。のちに訴訟合戦もありました。
![写真20](pic_20_s.jpg)
実銃写真と比較しています。下の実銃にはセフティが付けられています。このようなMP18 写真も多く見られます。 おそらくボルト閉鎖時にロックする物でしょう。ボルトが閉鎖しているときに銃床を下にして銃を落とした時に ボルトが反動で動いて装填発射してしまわないようにするものでしょう。
お、惜しい・・
![写真21](pic_21_s.jpg)
参考サイト
https://ctfirearmsauction.com/auction_item/bergmann-mp-18-smg-registered-dewat/
スイベル移動
![写真43](pic_43_s.jpg)
有難うございました。
実銃の方は、スイベルは移動できないそうです。
海外サイトより転載
http://airsoft.tiger111hk.com/p13468/Craft-Apple-Works-Real-Wood-Metal-Bergmann-MP-18-SMG-Cap-Gun/product_info.html![写真00](./pic_00.jpg)
![写真03](./pic_03.jpg)
メ カ
![写真22](./pic_22_s.jpg)
![写真22](./pic_23_s.jpg)
![写真24](pic_24_s.jpg)
右の実銃写真のヒンジ止めは、ワッシャー2本ネジ式ですね。下の方の記事に書いています。
![写真25](pic_25_s.jpg)
![写真26](pic_26_s.jpg)
![写真27](pic_27_s.jpg)
![写真28](pic_28_s.jpg)
バレルとジャケットはスチールのようです。
モデルガンなのでファイアリングピンは無いのですが、それをセットした形でボルトは作られています。
![写真29](./pic_29_s.jpg)
https://www.billstclair.com/weaponsman.com/index.html%3Fp=16398
六研への憧れ?
![写真05](./pic_05_s.jpg)
ですからCAW でMP18 を作ったというのは、あの頃憧れたけれども届かなかったという心のへこみを、埋めて 征服したかったのではないでしょうか?単に私の想像ですが。
ところで広告写真のMP18 は、ボルトのセフティがある実銃の写真ですが、製品化した六研やCAW の物は セフティが無いタイプです。
分解図
英語ですが、モデルガンフォーラムの http://mp40modelguns.forumotion.net/ から取ってきました。クリック拡大します。
おそらく左側の絵のみが、CAW 製品に付属したもので右側のパーツ名の表と番号は、フォーラムの人が作ったと思われます。
重箱の隅つつき隊
上記分解図と実物の分解図を見比べていて面白いことに気が付きました。
ヒンジのパーツの止め方がCAW と実物では違うのです。えっ?そんなのどうでもいいじゃないかって?
いやぁ、そうなんです。どうでもいいのですが、CAW 製品が買えないので悔しくって、かわりに最近購入したアローダイナミクスの
中華電動ガンのMP18 がCAW と同じ構造なのです。おそらくCAW を参考にしたものと思われます。
本物のMP18 のヒンジパーツは、ストックの内側から2本の木ネジで固定されています。右図の 9e です。ライセンス生産された スイスのSIG 1920 もこうなっています。
MP28 分解図
![写真06](./pic_07_s.jpg)
この図の48,49,50を見てください。ヒンジパーツは、ストックの底から一本のネジで止められています。 CAW のモデルと同じです。そう、CAW はMP 28 を見本にしたのではないでしょうか?
MP18 電動ガン
![写真08](./pic_08_s.jpg)
型番がSW-021 です。
ごらんのようにCAW や実銃のMP28 と同じようなヒンジ止めスクリューが見られます。CAW を外観コピーしたのではないでしょうか?
こちらユーチューブで見つけたCAW のMP18ですが、上からの一本止め貫通型ですね。
この人はすごいですね、完全分解もしています。
https://www.youtube.com/watch?v=oZEho3DWejQ
探せばあるもので、こちらにもありました。
MP28 と違ってCAWさんは、ストック内にネジ頭があります。
いろいろパターン
![写真09](./pic_09_s.jpg)
紙 箱
![写真30](./pic_30_s.jpg)
実銃のお話・パテント争い
![写真31](./pic_31_s.jpg)
![写真32](./pic_32_s.jpg)
このテレスコピック・リコイルスプリングは、シュマイザー兄弟の特許です。右写真は、それを使用したMK36 サブマシンガン プロトタイプです。シュマイザーさんは、木製ストックが銃の必須条件だと思っていたようです。弾が尽きたら殴れますので。
右写真のページはこちら↓
https://www.mp40.nl/index.php?page=mp36-2
憎っくきフォルマー
![写真33](./pic_33_s.jpg)
そっちがその気なら
![写真34](./pic_34_s.jpg)
上記ビデオは、こちら
https://www.youtube.com/watch?v=U5eKWnZx6RE
親族一同
![写真35](./pic_35_s.jpg)
![写真36](./pic_36_s.jpg)
ヒューゴ・ベシュマイザーさんがベルグマン社で開発したMP18 と一次大戦後会社を辞めてハーネル社で開発したMP28。 セレクターとリコイルスプリングが違います。
![写真37](./pic_37_s.jpg)
![写真38](./pic_38_s.jpg)
左はスイスのSIG 社で正規にライセンス生産されたSIG 1920。右はダンケルク撤退で銃器不足に陥ったイギリスがMP28 を勝手に コピーして作ったランチェスター(設計者の名前)。作っていたのはスターリング社です。そう、のちにサブマシンガンの ロールスロイスと言われた銃を製造します。
ランチェスター検索は→ Lanchester submachine gun
おわりに
![写真39](./pic_39_s.jpg)
シュマイザーさんは、一次大戦のころ、小銃と騎兵銃のみの時代に、銃器界に革命をもたらすサブマシンガンを 量産では世界で初めて開発に成功し、また第2次大戦時には小銃とサブマシンガンの中間射程に使用する アサルトライフルをこれまた世界で初めて実用化しました。時代を大きく変える発明に2回も関わっていますが なんとなくマイナーな感じが漂っています。2次大戦後は、ソビエトに連れていかれ 帰ってきてすぐに亡くなるという、あまり幸せではなかったかもしれない最後だったようです。
匿名様、シュマイザーさんに思いをはせる機会を与えてくれた写真をたくさん頂き有難うございました。
参考書籍
![写真40](./pic_40_s.jpg)
日本のアマゾンでは2万くらいの本。
内容は、最高に良いです。
このWEBページのパテント図はこの本からです。
MP18、MP28、MP34、MP35、EMP、EMP36、MP38、MP40、MP41など。
弾薬やポーチなど。
おまけ MP18 MP28
![写真41](./pic_41_s.jpg)
![写真42](./pic_42_s.jpg)