プレ70刻印

お借りしたZEKE の真鍮ガバメントは、結構レアなモデルでプレ70 刻印のナショナルマッチになります。 歴史的にはこのあとにシリーズ70 刻印になり、スライド右側にカップの刻印が施されます。 このプレ70もカップ刻印は無いのですが、ゴールドカップという名称です。

右側刻印も書籍写真と同じです。トロフィーの刻印はありませんね。


レアなプラグ再現

ほんの一時期だけに採用されたプラグ形状を再現しています。ブッシングを押し上げる形状で 精密度を上げようとしたようですが、あまり効果は無かったようで、このあとはコレット式ブッシングにとってかわられました。

右写真はホビーフィックスの亜鉛モデルガンに付いているコレット式ブッシングと並べています。

両者ともに 全く実銃形状を再現してくれていて、ありがたいです。これぞガスガンには真似できない実物模型の領域です。


強烈切削加工

金属加工ファンにはたまらない切削痕ですが、左写真のように図面どうりにトリガーガードカーブを切り抜くと 写真のようにU字型のスジが生じるのですが、ここは実銃ではサンダーを掛けるようでこのスジは見られません。

右写真のトリガーガード中央部も実銃ではサンダーが、かけられていることが多い部分です。 ZEKE さんやプライムさんなどは、図面どうりでサンダー仕上げをしていないので、これらの加工痕がみられて 楽しいです。


軽量スライドの再現

ゴールドカップは射撃用の銃なので重い弾頭を使用しないので、本体を軽量化しています。普通の軍用弾である 230グレイン弾頭の弾は使用するなと注意書きがあるそうです。200グレインならOK だそうです。230グレインも撃てるのですが 傷みが早いらしいです。

↑写真のようにエキストラクタが丸見えになっています。それだけスライドを削って軽量化されています。


軽量化と関係あるのかどうだか分かりませんが、リコイルスプリング・ガイドも中空になっています。 加工が大変そうです。

右はホビーフィックス・亜鉛ガバのパーツです。


スライドとバレルのロッキングかみ合わせは、精度が良くって本当にしっかりとロックがかかります。 ダミーカートを動かしたのでしょう、ブリーチフェイスにはカートがせりあがった跡が見られます。ファイアリングピンは存在していません。


リアサイト

左の実銃写真の上がコルト・アクロサイト、1964年から下のイライアソン・サイトが使われています。 ZEKE モデルは1964年以降のイライアソンです。


登 場


1) ファーストと
 セカンド?

ZEKE さんの2014年のブログに、2012年2月に発売したと書かれています。 それを見ますとハンマーは真鍮色ですね。借り物のモデルガンはハンマーが入れ替えられているようです。 この2012年がファースト・ロットか?

ZEKE さんのブログに お客様の要望があるので今やってるルガーP08 のあとに ふたたび製作しようと書かれています。それがセカンド・ロットかな?

2)サード製作?

2019年12月のブログに7丁のみ製作のうえ出荷と書かれています。 価格は30万オーバーだったようです。

「今回はデプレッサー搭載でのハンマー可動モデルであるので・・」 とブログにあるのでデプレッサーが搭載されているのでしょう。 このページに紹介のモデルガンが、そうなのかは分かりません。

このディプレッサーなるものは、シリーズ70から登場したと25番ブログのたかひろさんはおっしゃっていますが (2018/07/07加筆)関係者さんとのやり取りが面白いので是非下記ブログを読んでみてください。 ただし有料なのかもしれませんが・・・?


ディプレッサー


トリガーの感覚を軽く感じさせる機能のディプレッサーですが、下記に25番のたかひろさんが詳しく解説しているので ぜひ 2018年のブログをごらんください。 トリガーを引くエネルギーは変わらないのだけれど、錯覚で軽く感じるシステムということです。

他社トイガンと比較

むかしのCMC 3型ガバメントのナショナルマッチ刻印は、プレ70の刻印でした。 マニアックな刻印だったんですね。CMC の方は、ワイドトリガーではありません。 めったにない機会ですので並べて比べてみました。

CMC・3型ナショナルマッチは、知られているように少し短いです。次に比較のコクサイ・ナショナルマッチも 何故か少し短いのです。3枚目写真はガスガンとMGCの
GM12ですが、さすがに近年製作物なので同じ大きさです。


おわりに

今回お借りしたモデルは、数あるZEKE真鍮モデルの中でもかなりレアなものだと思います。 特にプレ70の傘型プラグ形状や軽量スライドの再現など力が入っています。

これ以上の望みは無いであろうと作られたお宝です。このオーナーさんは、もうこれで
すっかり満足して コレクションをやめてしまっているだろうと想像できますが、やっぱり人間は欲が深い動物なので、 こんなにすごいモデルを持っているのに、まだまだ他の物も集めていらっしゃいます。 そう、到達したと思っていたゴールはいつの間にか、また手が届かない前方に移動してしまっていて、さっき切ったつもりのゴールテープは遥かかなたに白く輝いているのでした・・・。


今回登場したモデルたちです。

ちなみにガスガンは、右のようにバレルは鉛で閉鎖されています。


参考書籍


おまけ

左が古いプレ70なのでリアサイトもアクロです。右のシリーズ70とは、ブッシングやリアサイト、 ディプレッサーなどに違いが見られます。