写真00 グリップは別あつらえです(たぶんタナカ製)。

タナカと比較

写真01 元になったタナカさんのモデルと共に撮影。
写真02 写真03

タナカさんの右フレームには、タナカワークスの刻印がありましたが、CAWさんの バントラインには何も刻印が入っていません。シャリフズの時にはCAWと入れられていました。 では、会社名の刻印はどこにあるのでしょうか?

右写真のごとくバックストラップに入っていました。


登 場

写真04 シェリフズが発売された年と同じ年1996年に発売されたようです。 10、12、16インチが用意されていたようです。
写真16 翌年の書籍には14インチも載っています。

モデルガンの歴史

写真05 写真06

もともとこの金型は、CMCさんの3型SAAが大元でした。それをCMC廃業後にタナカさんが 再鋳造して金属モデルガンを発売したのが、1994年です。左写真がその広告です。

右写真はそのご先祖さんのCMCさんの3型デビューの広告、1978年です。 前年の1977年に52年規制が行われ銃身分離型のオートマチックの発売が 禁止された結果、メーカーはリボルバーに頼らざるを得なくなっていました。


実銃の歴史

写真10 こちらのページによりますとコルト社からバントラインが発売されたのは、2次大戦後の1957年、12インチが カタログに登場したとあります。日本で言えば昭和32年です。私はまだ生まれていません。

TVドラマ登場

どうしてコルト社が1957年にバントラインという長銃身のハンドガンを発売したかというと 1955年に始まった大人気TVドラマの影響があったからなのです。
写真11 写真12

それがこの人、発音はオブライエンさんで良いのでしょうか?なかなかの男前です。 こちらが演じたワイアットアープの大冒険が大人気になったようです。 小装具のバントライン銃は、ときおりワンタッチで取り付けられるストックを用いて ライフルのような使われ方もしたようです。お話の展開に便利だったことでしょう。 TVドラマ・拳銃無宿でスティーブ・マックイーンが演じたランダルさんの銃が今でも人気なのと同じ感じですね。


元々の発生は?

英語版のwikipedia によると作家のバントラインさんがワイアット保安官などに送ったとされる 長銃身がスタートですが、実はウソだったようです。 上記英語版のwiki によると 「スチュアート・レイクが1931年に著した、非常にフィクション化された伝記『ワイアット・アープ:辺境の保安官』の中で 初めて登場した。」 とのことです。その伝記中で作家のペンネーム、バントラインさんが特注の長銃身のSAA を数人の保安官たちに贈ったと 書かれていました。 このレイクさんの小説が大人気となり、それを原作としたTVドラマ「The Life and Legend of Wyatt Earp」 が大人気となったおかげでバントライン・スペシャルも人気の銃になったようです。

写真15 言ってみれば、ウソの話も盛り込み、面白おかしく作られた冒険活劇が大人気小説となり、それをTVドラマ化されたので さらに肉付けされたものと思われます。それでワイアット・アープさんもスーパーマンに祭り上げられたようですが、 現実の本人は結構悪いこともしていた人だったようですね。

この時代に多数作られた西部劇のTVドラマは、その後日本のTV創成期にいくつも輸入されて 日本にも西部劇ブームをもたらします。その一環でSAAなどの拳銃のキャップガンが人気となり やがて自国生産のモデルガンブームへとつながっていきます。ですから昔のモデルガン第一世代の 先輩たちは西部劇のSAAファンが多いです。


おわりに

写真07 上からMGC、CAW、CMC、タナカ です。MGC は12インチ、CAW は10インチですが正確にその長さがあるわけでもなく、 おおむねそれくらいの長さという感じです。それは実銃でもそうで厳密な長さではないことが多いです。たとえば S&W チーフは2インチバレルと称していますが、実際はもっと短いです。

おまけ

コルト社セカンドジェネレーションのバントラインです。

写真13 写真14