写真01
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特 徴

写真04 写真28 なんたって、手を怪我しそうに飛び出てくるボルトやキャリアが下がって次弾を押し上げるところなど、 実物と同じアクションを楽しめるのが売りです。また、ハンマーコックするとフォワードストックがロックされるなど 実銃の機構も再現されています。モデルガンでは実銃ぽく動かせる楽しみのアクションです。

右写真のように実銃でも同じようにキャリアやボルトが動きます。 MGC は、安全メカながら外見はきちんとコピーしています。


写真26 タナカのプラスチックモデルガン(Ver.1 )とMGC を並べていますが、上記の実銃WEB ページでのストック形の解説のように タナカのトレンチガンのストック形状は第一次世界大戦の形を模しているようです。MGC よりもほほ付け部分が高いです。

また、ついでに書けばMGC はワンタッチ分解可能なモデルのコピーで、タナカの方はバレル簡単分割できないモデルのコピーです。 バレルの付け根の構造が少し違います。


外 観

写真19 写真17

タナカとは構造がかなり違うのですが、見た感じはそっくりな動きを味わえます。
写真上がタナカのプラスチックモデルガンです。

写真29

本物はキャリアーがボルトのロックを兼ねています。


写真18

MGC お得意のモールドです。このネジは、偽物なので決して回してはいけません。


刻 印

写真12 写真08

サイドバーにもなかなか格好の良い刻印が入れられています。力の入ったモデルだと分かります。


写真27 実銃は、長く販売されたモデルなので刻印のパターンは、たくさんあったようです。
右写真は一例です。下記のフォーラムにから取ってきました。 刻印が7種類紹介されています。

登 場

写真02
写真03 1975年8月(昭和50年)発行のMGC機関誌ビジエールの広告です。
創立15周年記念特別価格と謳われています。


写真13 同じ年にデビューしたショットガン・コンビですがレミントンの方が登場が少し早かった感じですね。 資料で見ますと1975年新年のMGC ニュースにレミントンが出ていて夏ごろのビジェールにM97 が出てきます。 それまでモデルガン業界には散弾銃のモデルは、存在していませんでした。本物の散弾銃がたくさん流通しているので そうとうに研究を重ね、絶対に改造できない自信ができたからこそ発売されたものだと言えるでしょう。 その安全メカが、チャンバーレスの構造であります。新登場の2丁は、どちらもそうなっています。

レミントンの方が廉価版で、ウインチェスター97は高級品といった感じでした。


安全メカ

写真05 写真16 MGC はチャンバーレスという究極の安全メカを生み出して散弾銃のモデルガン化を成し遂げました。 写真のようにチャンバー入り口には発火のための前撃針が付いてあり、それ以上奥へはカートは入らないように出来ています。

右写真はタナカのプラスチックモデルガンですが、ちゃんと実銃のようにチャンバーがあります。

写真15 写真のように本来のチャンバーの位置には前撃針のみがあり、カートはバレルに入っていきません。 バレル手前に位置しているのですが、ボルトカバーでカートは見えなくなっています。まるでバレルに装填されているかの ごとくです。これが安全だというのは、カートは単にバレルの手前に存在しているだけなので、どんなに改造しても 実弾は発射できる強度が無いという構造です。カートは保持されていないのです。


カート

写真09 右上はRS-2 のキャップ火薬用の物で、イボイボを削らないと使用できません。また、上左写真のように 使い込むとリム部分が外れてしまいました。下の写真がネットから取って来たMGC 97用のものです。RS 31 と同じカートです。
写真10 他社の物と比べています。MGC が実物よりもずいぶんと小さく作られている事が分かります。安全に気を使ったものでしょう。 タナカさんも実物より少し小さく作っていますが、見た感じは判らないくらいです。一番右の真鍮カートは、ケースが 長いのですが、散弾銃のカートって前面をクリンプしてあって、発射後はケース長が長くなりますので、真鍮ケースは 長くても問題ないのです。

写真20 第一次大戦のころは、軍用正式弾は真鍮ケースでした。

モデル19という弾薬で、ooバック(ダブルオーバック)という名で9個の鉛玉が入っています。写真は作ってもらったダミーカートです。


おわりに

写真24 我が家のショットガンたちを集めてみました。今では、トイガンのショットガンは、あれこれと選択できる良い時代なのですが、 もともと一番最初にモデルガン化したのは、MGC でチャンバーレスの安全機構を謳って実現されたものでした。 おそらく当局からは相当に注目を浴びたことでしょうが、安全機構で乗り切ったのでしょう。創意工夫の 先人たちに頭が下がります。おかげで今では、こんなに選択肢がある時代になっています。
写真23 写真は上から猫、タナカ、MGC 2個。

きっと52年規制でひとからげでくくられて販売禁止になったことは、MGC にとっては、すごく悔しかった のだろうと思います。レミントンの方は、規制後もプラスチックで蘇りましたが、ウインチェスター97の方は MGC からは消えてしまいました。

その後15年後にタナカさんからプラスチックで1992年に新規登場しました。


考 察

写真11 ウィンチェスター1897 散弾銃は、そうとうに古い銃ですが、第二次大戦でもトレンチガンに使用されました。 他にも最新型が選ばれていたのですが、この古い銃も選ばれたのはやはりブローニングの設計による信頼性からではないでしょうか。
また本物の97は、ディスコネが付いていないのでトリガー引きっぱなしでポンプ動作だけで連射が出来たそうなので、戦場では望まれた機構だったのかもしれません。

本物カタログ

写真30 1952年のウインチェスター・ミニカタログに載っています。左のモデル12 は、97の後継機で名銃とうたわれました。 右上の97は、テイクダウンモデルで銃身がワンタッチで外せるものです。28インチと30インチがあったようです。

分解組立解説

分解解説チラシPDF そのむかしMGC から発行されていましたメカニズム解説のチラシです。PDF ファイルへのリンクになっています。 ダウンロードして印刷してご覧ください。ブラウザにプラグインが入っていればそのままクリックで見られます。

MGC M97 は、すこし分解組立がむつかしいのでこれを上げてみました。


チラシ

分解図 ネット上から取ってきたチラシです。

何か映画の一場面なのでしょうね。


紙 箱

写真25 ネット上から取ってきた紙箱写真です。



分解図

分解図

おまけ・実銃分解図

実銃分解図1 実銃分解図2

左がワンタッチ分解では無い物、右がワンタッチ分解の銃。すこしだけ部品構成が違います。


参考WEB
25番 たかひろさん

ロサンゼルスからブログを発信しているたかひろさんのページにワンタッチ分解の手順が書いてあります。 むかしの記事は無料なので読めるのではないかと思います??