![写真00](./pic_00_s.jpg)
![写真12](./pic_12_s.jpg)
右図のように東海岸にあり、二つの川があったことから水力を利用するのに最適だと見込まれたようです。まだ水力発電は無かったので、水流の力をそのままベルトなどで利用していたのでしょう。その後の南北戦争では大激戦地になったようです。
ここで作られたフリントロック式ピストルが米軍史上初の自国製ピストルだったようです。
なかなか歴史ある拳銃ですが、残念なことにミロクの銃床部分は他のモデルと同じものが流用されています。
●参考wiki
https://en.wikipedia.org/wiki/Harpers_Ferry_Armory
登 場
![写真01](./pic_01_s.jpg)
![写真02](./pic_02_s.jpg)
![写真03](./pic_03_s.jpg)
ミロクとしての初登場はいつ頃なのかな?と、調べてみると1970年5月号のINT (のちのコクサイ)の広告に見られました。 また、1976年10月号には、実銃の輸出モデルについての記事があります。ミロク精機(ミロクのグループ会社)のレポートは なかなか面白いです。そこにはバレルは鍛造ではないと書かれています。弾頭スピードが無いので鋳造でOKだそうです。
外 観
![写真15](./pic_15_s.jpg)
バレルが上下2連のように太く見えます。
![写真13](./pic_13_s.jpg)
![写真07](./pic_07_s.jpg)
ホーケンライフルにも同じようなラムロッド覆いがバレルの下に備え付けられています。時代はホーケンさんの方があとで、 ハーパーズのレイアウトを真似て作ったようです。右写真には、アメリカ軍用拳銃の証、US刻印とイーグルマークが打たれています。残念ながらサビで良く見えませんが・・・。
サビ取り
![写真09](./pic_09_s.jpg)
![写真14](./pic_14_s.jpg)
そうなのです、この個体はお預かりしたときには、素晴らしく錆びていましたのでオーナー様了解の上で簡単に錆びを落として ガンブルーを塗っています。バレルの錆は、リューターにサンドペーパー・ディスクをセットして軽くこすって落としました。 他の機関部は真鍮ブラシでこすっただけです。あんまりピカピカにしてもおかしいので・・・。
ちなみに米国では、アンティーク銃を再仕上すると価値はゼロになるそうです。判定は厳しいです。
実物写真と比較
![写真10](./pic_10_s.jpg)
参考URL
メ カ
![写真04](./pic_04_s.jpg)
![写真08](./pic_08_s.jpg)
![写真05](./pic_05_s.jpg)
![写真06](./pic_06_s.jpg)
機関部はいつもの頑丈なタイプです。右写真のように チャンバー部分は、安全のため下方が半分に削られています。バレルを閉塞している金属棒の痕跡も見えます。
箱など
![写真16](./pic_16_s.jpg)
![写真20](./pic_20_s.jpg)
アンティーク・ピストルと書かれた赤い箱と飾り台が付属しています。
参考ビデオ
![写真17](./pic_17_s.jpg)
![写真18](./pic_18_s.jpg)
左の実射ビデオは、大変参考になります。歴史まで解説してくれて有難いです。
また、右の分解ビデオでは、細かいパーツまで
見ることが出来ます。
●実射ビデオ |
https://www.youtube.com/watch?v=iBUBGR_TbCs&t=115s |
●分解ビデオ |
https://www.youtube.com/watch?v=NgQMAK5Uvqg |
参考分解図
![写真19](./pic_19_s.jpg)
おわりに
![写真11](./pic_11_s.jpg)
ハーパーズフェリー・ピストルは歴史深い製品なので専用の銃床やバレルのキー止めなどを再現してほしかったところです。 でもなかなかいい形のピストルの紹介でした。