![写真x](./pic_x.jpg)
![写真0](./fig_00.jpg)
ハドソンのモーゼル 1930です。箱にNo.36 と書いてあるので36番目のモデルアップだったのかもしれません。 いえ、ハドソンだけでいうと4番目くらいのモデルですので、高級玩具組合全体の番号かもしれません??
同様にハドソンの他のモデルガンにも番号が与えられているのを見たことがあります。
ハドソン・デリンジャー
の箱にはNo.1 と書かれています。
![写真01](./fig_01.jpg)
ハドソンの大きな特徴はマガジン式であることです。
実銃のモーゼルC96 シリーズでは、マガジン式はきわめて珍しいモデルです。
![写真05](./fig_05.jpg)
ホンリューモーゼルを売っていたハドソンですが、MGC の製品に太刀打ちできないと見たのか あるいは、未完成部分に納得がいかなかったのか、本格的なモーゼル拳銃を発売しました。 しかし、長いあいだ両者は併売されていました。ホンリューのほうが安かったです。 左がホンリューモーゼル。
併売広告
![写真12](./pic_12.jpg)
1975年10月号のGun誌 公告です。ホンリューモーゼルと1930モーゼルが併売されています。
MGCと比較
![写真02](./fig_02.jpg)
MGC のモデルが左です、ハドソンの方がほんの少し大きい気がします。
厚みも厚いです。ほとんど同じ形をしていますが、なんだか雰囲気が違う両者です。
ハドソンのマガジン部が大きなアクセントとなって違った印象を受けるのでしょう。
![写真03](./fig_03.jpg)
モーゼル1896 がモデルのMGC は一体型銃身、1930型がモデルのハドソンには、ちゃんと実銃のように 段差が見られます。
![写真04](./fig_04.jpg)
グリップの溝の間隔が広いのも後期型のモーゼル実銃を忠実にコピーしています。
MGC のグリップフレームには、ストックが付けられるミゾが彫ってありますがハドソンのミゾは
単なる飾りでストックは付けられません。
![写真09](./fig_09.jpg)
機関部は、MGC のコピーです。上のMGC とそっくりな型取りです。
実銃は、この部分の形が全然違いますので、ハドソンの製品はMGC のコピーと言うことが分ります。
右に実銃のロックフレームを載せています。上がC96 で下がM712 用です。
また、1930年型はユニバーサルセフティといいファイア、セーフの文字が打たれていますが ハドソンの物はMGC と同じ形です。
実銃のモーゼルミリタリのセフティは4つのタイプに別れます。左から1型、2型、4型です。
4型が1930モデルに使用されたユニバーサルセーフティです。
下記に詳しく載っています(英語)。
http://askmisterscience.com/1896mauserbackup/safety.htm
カート
![写真08](./fig_08.jpg)
左のカートはMGC の物です。どちらも右端の30モーゼル弾をうまく表現しています。
登場 Gun誌
![写真10](./pic_10.jpg)
1971年の3月号のGun誌 にカラー広告がありました。すごいコピー文句ですね。
余談ですが、ハドソンのベレッタ34はMGC のフルコピーなので実物よりもすこし大きいです。1967年登場のCMC ベレッタの方が 実銃サイズのようです。
登場ホビージャパン
![写真09](./pic_09.jpg)
1971年(昭和46年)のホビージャパンに新製品として広告が載っています。 ベレッタと南部が3,800円 なのに対して6,800円 とは、ずいぶんと強気です。 物価上昇に伴い今まで各社3,800円 で売っていたモデルガンもその値段では 採算が取れなくなってきたころかもしれません。
各モデルには、自主規制の王冠マークが白塗りで打たれています。 この年の終わりに施行された法改正(46年規制)により黒い銃口開きの モデルガンは、姿を消しました。
それに伴い単なる自主規制である王冠マークは、モデルガンが金色銃口閉鎖により一見して実物と 区別できることから、存在意義がなくなり各社マチマチに消えていきました。
ブローバック・タイプ
![写真06](./fig_06.jpg)
ずいぶん後からブローバックモデルも発売されました。
銃身のサイトがモーゼルカービンのようになっているので判別は簡単です。
銃身長も長いようです。
写真の広告は、Gun 誌1979年6月号の物ですが、この号にターク氏の本物対モデルガンに
ハドソン1930 が登場しています。
実銃と比べるとかなり厚いのが見られます。MGC の方が実銃に近いサイズなのでしょう。
smG期の箱
![写真11](./pic_11.jpg)
smG期の紙箱です。デザインは以前の物と変わっていませんが、No.36が消えています。
![写真07](./fig_07.jpg)
フレームのミリング(重量軽減切削)のあとがセレクターを取り付けられるタイプだったので
そのうちにフルオートタイプも発売されるのかと思っていましたが、出てきませんでした。
そのかわりマルシンからM712 フルオートタイプが発売されました。
おまけ分解図
![分解図](./1930_dis.jpg)